笑っていれば、きっといいことがあるよ 乳がんEさん
自分で見つけた小さなしこり
昨年のお盆休み、実家に帰省したときのことでした。
お風呂でふと右胸を触ったときに、ビー玉のようなしこりに気づいたんです。
最初は気のせいかなと思ったけれど、何日たっても同じ場所にありました。
不安になって病院に行ったところ、検査で4.2センチの腫瘍が見つかり、乳がんと診断されました。
抗がん剤治療、そしてこれから手術へ
診断を受けてから、抗がん剤治療をスタートしました。
8クールの治療を終え、来月には手術を控えています。
副作用も覚悟していましたが、幸いにも吐き気は少なく、治療中も比較的元気に過ごせました。
脱毛もありましたが、私はもともとコスプレが大好きだったので、「ウィッグでいろんな髪型を楽しもう!」とポジティブに受け止めています。
落ち込んだ日々もあった
普段はポジティブな私でも、実は二度だけ大きく落ち込んだことがあります。
一度目は、企業スクールで「死ぬ気で頑張らないと」と言われたとき。
その言葉が、治療中の私には重く響いてしまいました。
二度目は、バストアップサロンを経営している方と出会ったとき。
私はこれから乳房を切除するのに、「もっと胸を大きくしたい」という話を聞くのが辛かったんです。
でも、時間がたつうちに「人それぞれ悩みは違う」と思えるようになり、その方との関係も前向きに築けるようになりました。
SNSを通じてつながった支え
SNSでは、自分の治療の経過や気持ちを素直に発信してきました。
乳がんを公表した翌日には、友人たちに向けて「検診を受けてね」とメッセージを送りました。
また、見ず知らずの高校生から「胸に違和感がある」と相談が来たこともありました。
この経験を通して、少しでも誰かの力になれたら、と思うようになりました。
そして、今伝えたいこと
もし、今、不安な気持ちを抱えている方がいるなら。
私はこう伝えたいです。
「笑っていれば、きっといいことがあるよ。」
人は人、自分は自分。
誰かと比べるのではなく、自分自身と向き合って、自分が好きなことをやってほしい。
そんなふうに思います。
私はこれから手術に向かいますが、私は私らしく、前向きに歩んでいきます。
もしこの体験が、少しでも誰かの励みになったら、とてもうれしいです。
これからも、笑顔で。